武田真一アナが思い出す小さな棺と止まった時計　声で救える命とは

穏やかで冷静なアナウンサーが、人が変わったように「逃げて」と呼びかけることで、視聴者の皆さんが「ハッ」と気づくかもしれないと、防災の研究者の方々からも応援をいただいています。 〃：朝日新聞デジタル

〃 「1995年、阪神・淡路大震災の取材です。合同葬儀で、ずらっと並ぶ中に一回り小さな棺（ひつぎ）があり、強いショックを受けました。言葉で命や暮らしを守る災害報道に携わりたいと強く感じました」

《普段穏やかで冷静なアナウンサーが、人が変わったように「逃げて」と呼びかけることで、視聴者の皆さんが「ハッ」と気づくかもしれない》 〃：朝日新聞デジタル

「NHKでは大阪放送局でも24時間アナウンサーが待機し、その日の最終ニュースを放送し終えた後に毎晩、緊急報道の訓練を続けています」 〃：朝日新聞デジタル

「NHKアナウンサーなら誰でも、命を救う呼びかけができることが大切」「一人も命を落とさないことが目標です」 華やかな仕事の知らなかった側面。人の呼びかけはスマホの緊急速報とは違う価値があると思う 〃

〃 直ちに身を守る行動を――。テレビやラジオでそんな呼びかけに接することがあります。NHKで「災害時に的確な情報を届ける技術がトップクラス」と言われる武田アナは、受け手にもある「前提」が必要といいます。

〃 "打ち砕かれたのが東日本大震災でした" "「今すぐ避難してください」と繰り返しましたが、何を伝えたら守れるのか、わからなくなった。無力感で、直後の1カ月は記憶がほとんどありません"

■〃（朝日新聞） 直ちに身を守る行動を――。テレビやラジオでそんな呼びかけに接する機会は誰にでもありうる。今年も東北地方や石川県で、強い地震が起きた。これからの季節は台風や豪雨にも注意が必要だ…

東日本大震災発災直後の報道で、武田アナウンサーが仙台平野を襲う津波に一瞬、言葉を失った様子が忘れられない。 〃

〃 ――一方的だった災害報道を、実際の行動に移していただくコミュニケーションにしたい。避難のスイッチを入れていただきたいんです。 NHKの武田真一アナウンサーに災害報道について聞きました。